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「フラノマルシェの奇跡」にこんな読者レビューが [フラノマルシェな話]

「フラノマルシェの奇跡」に大勢の方が読者レビューを書いてくださいました。
うれしいですね。作者冥利に尽きます。

●松本大地さん
“遊休地イコール駐車場ではさみしい”と誰もが感じているだろう。地方中心部に遊休地が増え、その多くは建物を取り壊した後の使い道がなく、ただ駐車場になっているところを散見する。街に界隈性が無くなることで人は街から離れ、以前はごく当たり前にあった人と地域とのつながりが薄れ、さらに街なかが荒廃する悪循環から抜け出せない。そんな中心部の遊休地に、都会的スマートさと、地方特有の人間味と優しさが融合したのが、フラノマルシェという新業態であった。
業態とは、モノの売り方のこと。本施設は産直所でも観光物産館でも道の駅でもスーパーでもコンビニでもなく、人と人、人とモノ、人と情報を繋げることで活力を生み出すコミュニティ型ローカル業態であり、地域にある資源と人材をフル活用した事業である。本来、街なかで過ごすということは、ただモノを買うだけではなく、街を歩き、人と出会い、お茶を飲み、街の生活文化に触れるなどの楽しみや発見をもたらすはずなのに、何故か人々が拡散し閉ざされた方向に社会が脆弱化してしまった。
「街なかにはゆっくり過ごせる魅力ある滞留拠点が必要」と説く著者は、道の駅ではない、毎日訪れたくなるようなサードプレイスの施設づくりにこだわった。昨年、拙著『最高の商いをデザインする方法』(エクスナレッジ)を上梓した際、地域再生事例としてフラノマルシェを取り上げ、日常と観光の重なる楽しさの祝祭空間と紹介したが、日常の中に自分を開放できる空間や仲間と過ごせる場所があることは、定住人口や交流人口促進の大きな原動力になると感得した。
本書は地域再生ストーリーをドラマ仕立てに綴ったドキュメントであり、肩ひじ張らずにストンと頭と心に地域経営術の極意を授けてくれる。例えば、文中で「世代を超えて集い楽しく交流する“まちの縁側”」のフレーズには、よく見かける補助金でつくられた使われない公園や、総合設計制度でおまけにできた公開空地とは違う、人の溜まり場が大事であることを教示し、「成功事例のうわべだけを真似て、似たような施設をつくっても、当事者の熱い思いが入らなければ、それは単なる箱モノで終わる」と、自身の経験則からの真の言葉が続く。
本書はまちづくりに関わる行政関係者だけではなく、建築家やコンサルタント、商業者にも薦めたい良書である。

●Noryさん
2010年4月。北海道富良野市のまちなかに完成した施設がある。
「フラノマルシェ」というショッピングモールである。
ここではフラノマルシェのオリジナル商品としてスイーツやファストフードも販売されている。
その商品の味といい形といいネーミングといい完成度は実に高い。
都会で開発された尖った商品とは違い、ゆったりとした心地よさが視覚に味覚に伝わってくる。
フラノマルシェの中央に広場があり、子供たちが遊んでいる。
地元の子供だろうか旅行中の子供たちだろうか、
それを囲むように大人たちはあちこちに腰を下ろし、
今買ったばかりの食べ物をホクホクと口に運びながら子供を観て微笑んでいる。
なんとも魅力的なショッピングモールの光景ではないか。

そのフラノマルシェができた経緯が書かれた本がこの「フラノマルシェの奇跡」だ。
ノンフィクション・ドキュメンタリーストーリー。
ストーリーは実に愉快で爽快で、それでいて中身は発想のアイディアソースが満載の知恵袋本だ。

施設設立に奔走する男たちの笑いとペーソス溢れる行動に、作者の文章の巧みさも重なって
椎名誠の「哀愁の町に霧が降るのだ」を彷彿させるスーパー面白ドキュメンタリー本となった。

西本伸顕「富良野の町に人が来るのだ」として小説も書いてもらいたいくらいだ(笑)

「フラノマルシェの奇跡」
富良野の郷土をこよなく愛し開拓精神の血を引き継ぐ男たち。
彼らが次の世代の為に立ち上がる一連の行動。
まるで激動の時代を駆け抜けた幕末維新の志士たちのように感動的である。

●カトエリさん
オープン3年間で200万人を集客した北海道富良野市の複合商業施設「フラノマルシェ」の仕掛け人の1人、
ふらのまちづくり株式会社の西本社長が執筆したノンフィクション。

“人気観光地富良野だから”“「直売所」のようなひきの強い集客コンテンツがあるから”
「フラノマルシェ」の成功を、そんな簡単な理由で片づけてしまってはもったいない!
きちんとしたコンセプトや想いを持って行う「まちづくり」は、いつか必ずよい結果となって表れてくる、
この本を読んで改めてそれを実感しました。

・民主導&官は後方支援
・評論家にならない。自らが動く
・自分の利益ではなく、まちの利益を優先して考える
・コンセプトをしっかりと持ち、決してぶらさない
・広くあまねくではなく、一本釣りでもいいのでコンセプトを理解し、協調性のあるメンバーと一緒に取り組む
などなど、「まちづくり」に必要だと言われてはいるものの、現実はなかなか…ということを
ぜーんぶ実行してしまった人だからこそ、1つ1つの話に説得力があります。

文章自体は「フラノマルシェ」が成功するまでの流れが時系列でわかりやすく説明されており、
一人ツッコミともいえる親父ギャグも随所に散りばめられているので、すらすら読めます。
ここまで赤裸々に書いちゃっていいの!?というぶっちゃけ話もあり…(笑)

読み終わる頃には「フラノマルシェ」に行って西本社長と直接話してみたくなる、
そんな一冊です。

●清水友彦さん
我が家では、年に何度か北海道旅行を楽しんでいるんですが、日程の都合、富良野市に立ち寄る機会がある時は、”フラノマルシェ”を利用しています。この本でも紹介しているように、普通の道の駅とは違い、富良野という町と一体になった憩いのエリアっていう感じのスポットです。この施設のお陰で、年間200万人と言われている観光客の多くがが富良野市内でお買い物をするようになり、周辺の商店も相乗効果で潤うというプラスのバリューチェーンが形成されるようになったとのこと。そんな国内でも類をみない商業施設の計画を、企画段階からがっちり支えたオジサン3人組のリアルなストーリーです。全般的に、ゆるい感じの表現なので、とってもフレンドリーに読み進めることができましたし、何より、こうしたまちづくりの難しさの一旦を理解することもでき、とっても参考になりました。この本では、市民と一体になって進めていった商業施設がテーマなわけですが、かたちを変えれば、様々な事業、あるいは起業のヒントになる内容が満載だと思います。あ、勿論、本当にまちづくりを進めていきたいと考えている関係者の方々にも、身近な参考書になるに違いありません。POOH的には、こうした責任世代のひとりとして、自分も何か後世に残せる取り組みに参加しなくては、と真剣に思った一冊であります。これから、前向きに生きていきたい、と思っている向きに、超オススメの一冊です。いや、本当に感動しました!!

●BOOK北海道
■にぎわい復活へ かいた汗
 3年前のオープンから200万人の入場者を集めた富良野市の「フラノマルシェ」。衰退する市街地の活気を取り戻そうと、新たな複合商業施設作りに奮闘した住民たちの物語である。
 観光都市で知られる富良野も、基幹病院の移転などで中心市街が「存亡の危機」に。そこで立ち上がったのが、後にマルシェ運営会社社長となる著者ら地元の商業・商店関係者たちだった。

 食文化の魅力を生かし、観光客や住民が集い街中回遊の起点となる空間を作り、にぎわいを復活する――をテーマに、基本計画作りから国の事業認定、事業を進める会社設立へと東奔西走する姿が描かれる。
 地方都市の市街地再開発事業などごまんとあるが、富良野が違ったのは、素人である住民が主体となって理想の街づくりを追求した点だ。住民の合意形成に苦労し、役所の前例主義の壁にぶつかりと幾多の困難に直面しながらも、同種事業では全国でまれな成功例と言われる成果を収める。
 軽妙な語り口で「商店街オヤジ」たちの居酒屋談議が街を変えていく経緯がつづられ笑いを誘うが、「評論家になるのではなく自分たちが行動するのだ」というオヤジたちの熱い思いは感動的。街づくりに大切なことを教えてくれる。

●編集担当の岩崎さん
本書の原稿を初めて読み終わった時の読後感はまさに「プロジェクトX」を見終わった時のようでした(頭の中をあのテーマソングが流れていました…)。まちづくりの理論と事例を紹介する他の本とは異なり、本書は「携帯メールの着信音が鳴った。」から始まる、「まちづくりの物語」。『富良野笑市民ライフ』『笑説 これが北海道弁だべさ』という前作を持つ著者のユーモアと文才は本書でもいかんなく発揮されています。
加えて、これだけの成功を収めている「フラノマルシェ」が、著者を含む「まちづくり口角泡飛ばしオヤジたち」の進めるタウンマネジメントの第一歩に過ぎないということに驚かされます。
まちづくりに関わる人、富良野が大好きな人、「責任世代」としてこれから進む道を考えたい人に「おすすめの一冊」です。
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フラノマルシェのドキュメンタリー本、7月25日いよいよ発売! [フラノマルシェな話]

いやあ、ついに発売までこぎ着けました。

「フラノマルシェの奇跡-小さな街に200万人を呼び込んだ商店街オヤジたち」
学芸出版社刊 216ページ 1680円
です。Amazonで買えます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4761513292/
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ことの発端は当Blogで書き綴っていた「愛とルーバンな日々」を読んでくださったまちづくりのコンサルタントの方から、「面白いので本にしませんか」とのありがたいお誘があったこと。。
爾来、夜も寝ないで昼寝して(古いギャグだなあ)当Blogの文章に加筆訂正を加え、題名も出版社の意向で変更、この度めでたく出版の運びとなったわけであります。
パチパチ(・・||||rパンパンッ

方言本に続く第3弾!
小生としてはめずらしくお堅いテーマの本となりましたが、そこはそれ筆者の性格から言ってまじめ一辺倒な本になるわけもなく、既刊「富良野笑市民ライフー涙涙のまちづくり編」といった趣の読み物となっています。
「フラノ・マルシェ」設立の顛末のみならず、富良野のまちづくりの歴史や飲食店の紹介などもあり、フラノファンならどなたでも楽しんでいただける内容です。オヤジギャグもちりばめられたゆかいな読み物ですので、ぜひご一読いただきたくここにお願い申し上げる次第でございます。

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「フラノ・マルシェ」入場者数、30万人を突破! [フラノマルシェな話]

「フラノ・マルシェ」の来場者数が、昨日12時過ぎ、年間目標だった30万人を早々と達成し、記念のセレモニーを行いました。

30万人目の記念すべきご来場者は、札幌からお越しの叶様ご一家。
「帯広に出かけるついでに立ち寄った『フラノ・マルシェ』で、こんなにビッグなプレゼントが待っていたとは」と、沢山の記念品を抱えて驚きを隠せない様子でした。30man.jpg

今回は、年間目標達成ということで、他にファミリー賞・ペア賞も設けており、それぞれの皆様にも「フラノ・マルシェ」の各テナントから沢山の記念品をプレゼンしました。

マスコミ各社も多数取材にかけつけてくださり、その様子が今日の朝刊で大きく報道されました。
このところメディアへの露出が少なくなって来ていたので、今回のイベントはその意味でも効果絶大と言えます。

夏休みを過ぎ、日に日に来場者が減ってきている今日この頃ですが、明日は恒例の「富良野地域特産品フェア」が開催されます。
特売、抽選会、無料商品の提供、各社目玉商品の陳列と企画内容も盛りだくさん。
毎年3000人近いお客さんでごった返すこのイベントが、秋に向けてきっと弾みをつけてくれることでしょう。

何はともあれ、30万人の大台を達成できたのも、富良野を愛するみなさまのおかげ。
どうか今後とも、「フラノ・マルシェ」をよろしくお願いいたします。
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「フラノ・マルシェ」入場者数30万人達成迫る! [フラノマルシェな話]

いやあ、いよいよですなあ。
4月22日のプレオープン以来、予想を上回る順調なペースで入場者数を重ねてきた「フラノ・マルシェ」。
夏休みを過ぎ、さすがにトップシーズンのにぎわいは薄れてきましたが、それでも平日で1000人~1500人の方がコンスタントに訪れ、昨日8月31日現在でもって累積入場者数は297,130人。
この分だと、9月3日の午前中には30万人の大台を達成すること必至と思われます。

実は、本施設は、経済産業省から補助金をいただいている事業なのでありまして、事業採択の際にお約束した年間目標入場数が30万人。
その年間目標数を、何と、ぬぁ~んと、135日目(37%)で達成しちゃうことになるのでありま~す。
パチパチパチ!
で、この記念すべき30万人達成を祝って、30万人目の入場者とその前後のお客様には、まちづくり会社とフラノ・マルシェ各テナントから豪華景品をプレゼントしようと計画しているのでありますぞ。
10万人達成に続く第二弾というわけでありますが、何しろ30万人は年間の目標数。通過点であった10万人目とは重さが断然違う!わけでありますので、当方としてもそれなりの対応をしようという計画。
マスメディアの皆さんにもこの情報は流れていますので、当日はちょっとしたお祭り騒ぎになるのではないかと考えているのであります。

さあ、あなたも記念すべき30万人目をめざして、「フラノ・マルシェ」へGo!

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NHKラジオ(全国放送)「ここはふるさと旅するラジオ80ちゃん号」がフラノ・マルシェでライブ [フラノマルシェな話]

いやいや、なまらおもしかったんでないかい。
昨日フラノ・マルシェでNHKラジオのお昼の番組「ここはふるさと旅するラジオ80ちゃん号」の生放送があったんです。
フラノ・マルシェ内にライブ放送用のセットを持ち込み、12時半からの20分間、フラノ・マルシェ社長(すなわち私)や、SABORの責任者S嬢、一久庵の社長さん、劇団へそ家族の座長H氏、そしてオムカレーPR軍団のカレンジャー娘などが次々と登場。
富良野の元気ぶりを全国にお伝えしたのでした。
NHKの島田チーフアナウンサー、旭川支局の村上里和アナウンサーはとてもフレンドリーなお人柄で、リハーサル段階からとてもリラックスした雰囲気を作り上げてくださり、おかげで全員とても楽しくおしゃべりさせていただくことができたのでした。
お聞きになられた方いらっしゃいますか?

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マルシェに美しいガーデニングオブジェが! [フラノマルシェな話]

いやあ、昨日も暑かったなあ。
連日の30℃超えでございます。
頭髪を防御すべくアポロキャップで出社したら、「ゴルフですか?」だって。
こう言っちゃあなんだけど、マルシェオープン以来、土日も皆勤状態が続いているのでありまして、
ゴルフなんぞにうつつを抜かしている暇はないのでございますよ(笑)

さて、そんな中(どんな中なんだ?)
昨日はマルシェ自慢のイベント広場にて、ランドスケープアーティストの石原和幸さんによる、
「寄せ植えセミナー」が行われました。(富良野青年会議所主催)

石原氏はイギリス・チェルシーショーで何度もゴールドメダルを受賞されているという、
ランドスケープアーティストの第一人者。
超多忙な中、わざわざ富良野までおいでいただき(昨日はなんと福岡にいたのだそう)、
我がまちのためにひと肌脱いでくださいました。

作品は、フラノ・マルシェ内に展示してあるので、なかなか見ることのできないプロの技をこの機会に
ぜひご覧になってください!
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「フラノ・マルシェ」来場者数、10万人を突破! [フラノマルシェな話]

「フラノ・マルシェ」来場者数は6月9日、予想通り10万人を突破しました!
10万人目の記念すべきお客様は、札幌からおいでの荒井様ご夫妻でした。
まちづくり会社から記念品として、スイーツカフェ サボールのオリジナルパン詰め合わせ、富良野メロン、花束をプレゼント。
旅先での思いがけないビッグなプレゼントに、喜びを隠せないお二人の表情が印象的でした。

マスコミの方々も大勢取材に来てくださり、北海道テレビ(HTB)の午後4時台のイチオシで放送、またNHKでは午後6時台のニュースで放送されました。

次なる目標は、経産省とお約束した30万人。
この調子なら、8月中の達成も夢ではありませんね。38.jpg
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「フラノ・マルシェ」大盛況! [フラノマルシェな話]

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富良野市民の夢と期待を一身に背負って(ちとおおげさか)、4月28日「フラノ・マルシェ」がついにグランドオープンしました!
ゴールデンウイーク前半こそ、ぐずつき気味の天気だったものの、5月2日~5月5日までの4日間はポカポカと春らしい陽気に恵まれ、おかげで「フラノ・マルシェ」は予想以上に大勢の観光客でにぎわいました。
ゴールデンウイーク期間中の入場者数は実に3万2千人、1日平均にすると5000人弱ということになりますね。
これは富良野の人口のおよそ2割に当たる数字。2000坪もある敷地をこれほど「せまい」と感じたことはありません。
おいでいただいた方の年齢層も幅広く、まさに老若男女渾然一体となったにぎわいでありました。
富良野のまちなかが「へそ祭り」以外でこれほどにぎわったことがかつてあったでしょうか?

オープンの様子と、連休期間中の様子をスナップしましたので、ご紹介しましょう。

*写真をクリックすると隠れた部分も見ることができます。

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4月22日のプレオープンで行われたテープカットの様子です。

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NHKの取材があり、インタビューに応える小生。

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「サボール」内「フラノ・カフェ」の美女軍団です。

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物産センター「アルジャン」は終日大盛況!

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イベント広場も満員御礼の混雑ぶり。

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カフェ「サボール」の外観。いい雰囲気でしょう?

というわけで、まだまだいい写真がありますが、今日のところはこれまで。
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めくるめく「ロマネコンテ」な一夜! [フラノマルシェな話]

持つべきものはお友達であります。
本人の許可を得たので、小生がこれまで書きたくても書けなかった、超レアにしてアンビリーバボーな体験について書かせていただこうと思うのでございます。

それはF氏との出会いがなければ、おそらく一生体験することはなかったであろう奇跡の出来事。
「棚ボタ人生ここに極まれり」、我が人生の中でも3本の指に入ろうかというほどラッキーこの上ない体験なのでありました。
あはは、なんだかもったいつけて、前置きが長くなってしまいましたね。

実は先月、ワイン通ならずとも、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう、あのワインの王様中の王様「ロマネコンテ」の、中でもとりわけ評判の高い「82年もの」なる超高級にしてレアな代物に出くわしたのであります。
我々一般庶民にとっては、その存在を目にするだけでも奇跡というレアもの。ラベルを見ただけで語りぐさになるほどの話なのに、あろうことか私目、その「奇跡のワイン」なるものをなんと、ぬゎーんといただいちまったのであります。

繰り返し言いますが、ロマネコンテといえば、「奇跡のワイン」として世界中にその名をとどろかせている、ブルゴーニュきっての極上ワイン。
ネットで調べて頂ければわかりますが、 Yahooオークションでも一本70万!の希望価格がついている超超高級品であります。
そんなワインを置いているレストランがあったというのもすごいけれど、それを注文し一晩で空けてしまう客が存在したことがもっとすごい。

ところは旭川、知る人ぞ知る「ハーヴェスト・ロード」というフランス料理のレストラン。
店を経営するは、かつてあの「安全地帯」でベーシストとしてならしたこともあるという、エキセントリックマスター(失礼!)宮下氏。
氏はなかなかの趣味人で、音楽はもとより、車などのメカにも造詣が深く、 一方ではハンターとしての顔をももつというマルチな才人。そして何よりも大の付くワイン愛好家であります。
ワインを語らせればとどまること知らず、舌端火を噴く蘊蓄の数々で周囲をうならせ、気が付けば周囲は「宮下流ワインワールド」にどっぷりはめられてしまうほどのワインキチ。
当然の事ながら、氏のワインに対する思いは知識の領域にとどまらず、アグレッシブな実行の人(すなわち愛飲家)でもあるわけで、店のワインセラーにストックされているワインの数およそ3000本!というのだから半端ではありません。
愛好家の域をはるかに超える氏に対し、ワイン公爵(講釈?)の称号を差し上げたいくらいなのであります。

そんな彼だからこそ入手できた「ロマネコンテ82年もの」。
我々庶民にはほとんど無縁とさえ思われるこの超贅沢ワインを飲むことになったきっかけはといえば、その日F氏から何気なくこぼれ出た「マスター、今日は奥さんの誕生日なんで、何かお奨めのワインない?」の一言。
いつかそんな日が訪れるであろうことを、夢にまで見ていた宮下氏から 「待ってました」とばかりに出されたのがこれ。
「へえ、ロマネコンテね。で、いくらするの?」
超高級ワインの出現にさして驚く様子もなく、何気にたずねるF氏に、「8本+5本」と指のジェスチャーを交え、これまた涼し気な笑顔で応える宮下氏。
飲んべえを自認しつつも、ことワインに関する知識はほとんど皆無という小生、「一本8万5千円かあ。やっぱ良いものは高いんだなあ」 と一人頭の中でつぶやくも、聞けばそれは素人の赤坂見附、桁がひと桁違ったんであります、あは、あは、あはは。
なわちその値段一本なんと85万円!!!!!
ワイン一本がですぞ。
普段小生が飲んでるやつの300本分!(爆)
そんな超高級ワインを何気なく出すマスターもマスターだけれど、「じゃあ、それ」 と即座に応えてしまうF氏の心意気というか男気というか狂気!というか(笑)
いやホンマ恐れ入谷の鬼子母神(古!)なのでごじゃります(笑)。
勢いとはおそろしいもので、軽自動車一台分の超レアものロマネコンテだというのに、この日居合わせた12名のメンバーで、こやつをなんと一気に飲み干してしまったというのだから、世の中何が起こるかわからない。

一杯7万円なり~!!!!!
だって。
あは、あは、あはは。
あまりの大胆さに、小生などもうほとんど馬鹿になってしまったよう。
だってねえ、信じられますか?こんなこと。
これはもう笑うしかないではありませんか。

しかもね、驚くことになんとこれ、F氏のおごりだったんです、おごり。
「奥さんの誕生を祝う振舞酒!」というのだからことはおだやかではありません。
いわく。
「こんなことは一生のうちに二度とできないことだから、この際みんなで思い出つくっちゃいましょう」
だって。
いよっ!この愛妻家!この太っ腹!
小心者の小生などは「あーたそれにしても85万はどう考えても高杉晋作じゃない?どうかそんな無茶なことなさらないで」。
などと、いつものダジャレ混じりで殊勝な事を考えつつも、
「いや、でも、ま、そういってくれるのなら、この際遠慮なくいただいちゃいますか」。
F氏の懐具合をほんのちょっぴり心配しつつも、ここぞとばかりにご相伴にあずかってしまう我が身のなんたるあさましさよ(笑)。
事業での大成功で、今や飛ぶ鳥落とす勢いのF氏とは言え、はぁ、世の中にはこんな金の使い方もあったのかと、居合わせたメンバー一同感心することしきり。
いやなんともはや驚きの一夜とは相成ったのでありました。

てなわけで小生、みなさまに繰り返し申し上げたい。
もつべきものは「大胆不敵なお友達」であります。

以下は記念すべき「ロマネコンテナイト」のReport&Photoであります。

**********************

じゃーん!!!出てきましたよ「ロマネコンテ」!
記念にとシャッターを押す手も思わず震えます。
(実際震えてこのありさま)

「奇跡のワイン」とは果たしてどんな味がする代物なのか?香りは?色は?
「ワインが開くまでちょっと待った方が良いです」
一刻も早く飲んでみたいと焦る我々をなだめるよう語る宮下氏。
ワインはつがれてすぐ飲むのではなく、グラスを揺すって中のワインを渦巻状に回すのが流儀。そうすることでグラスの内側にワインが広がり、風味が引き出されるのだそうで、それを専門用語で「開く」というのだそう。
(へえ、ワインってそういうものなんだ。ワイングラスを揺らすのはよく見かけるけど、ただ単にかっこつけてるだけだと思ってた(笑))
宮下氏のご指導に素直に従い、ワイングラスを揺らしつつ香りを楽しむ。

う~む、いったいなんなんだこのリッチな気分は。
こんな贅沢があっていいのか?

参加メンバー全員、気分はもうルイ14世かマリー・アントワネットといった風情。
極上ワインのみが持つ甘く高貴な香りと、透明度が高く汚れなく美しいワインレッド。
ああ、このめくるめくロマネコンテの魅力を余すことなく伝えきれる文才が欲しい・・・・。
圧倒的な存在感で迫りくる魅惑のワインを前に、ただただ陶酔するばかりの小生なのでした。

「奇跡のワイン」は、意外にも、我々のような素人でも、全ての点においてそれが極上ワインであることが即座に理解できるほど、実にわかりやすく、想像以上にフレンドリーなものでありました。
(こんな超弩級ワインを我々のような下々が、ひょんなことで飲んでしまっちゃうってところがまさに「奇跡」なのだ)
そしてさらにおどろいたことは、一口飲んだ印象が「フレッシュ!」 だったこと。
20年以上もの長い間ワインセラーに眠っていたというのに、その味わいは「熟女」というより「処女」に近いものだったのであります(たとえが下品すぎるか(爆))。
よほど良い状態でストックされていなければ、こんなフレッシュな味わいは維持できない。
宮下さんのロマネコンテに対する(ただならぬ)熱い思いと、職人的なこだわりがひしひしと伝わってまいります。

そうなのだ、思えば 愛しのロマネコンテちゃんは、20年もの間、ひたすらこの日(我々に飲まれてしまう)のために、ハーヴェスト・ロードのワインセラーの片隅で、ひっそりと、そしてけなげに、極上ワインとしての熟成を重ねていたのでありました。

おお、めくるめく「ロマネコンテ」よ!
わたしたちは、この日の奇跡的な出来事を生涯忘れることはないでありましょう。

ありがとうF氏!
ありがと宮下氏!
そしてありがとうロマネコンテちゃん!


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