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めくるめく「ロマネコンテ」な一夜! [フラノマルシェな話]

持つべきものはお友達であります。
本人の許可を得たので、小生がこれまで書きたくても書けなかった、超レアにしてアンビリーバボーな体験について書かせていただこうと思うのでございます。

それはF氏との出会いがなければ、おそらく一生体験することはなかったであろう奇跡の出来事。
「棚ボタ人生ここに極まれり」、我が人生の中でも3本の指に入ろうかというほどラッキーこの上ない体験なのでありました。
あはは、なんだかもったいつけて、前置きが長くなってしまいましたね。

実は先月、ワイン通ならずとも、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう、あのワインの王様中の王様「ロマネコンテ」の、中でもとりわけ評判の高い「82年もの」なる超高級にしてレアな代物に出くわしたのであります。
我々一般庶民にとっては、その存在を目にするだけでも奇跡というレアもの。ラベルを見ただけで語りぐさになるほどの話なのに、あろうことか私目、その「奇跡のワイン」なるものをなんと、ぬゎーんといただいちまったのであります。

繰り返し言いますが、ロマネコンテといえば、「奇跡のワイン」として世界中にその名をとどろかせている、ブルゴーニュきっての極上ワイン。
ネットで調べて頂ければわかりますが、 Yahooオークションでも一本70万!の希望価格がついている超超高級品であります。
そんなワインを置いているレストランがあったというのもすごいけれど、それを注文し一晩で空けてしまう客が存在したことがもっとすごい。

ところは旭川、知る人ぞ知る「ハーヴェスト・ロード」というフランス料理のレストラン。
店を経営するは、かつてあの「安全地帯」でベーシストとしてならしたこともあるという、エキセントリックマスター(失礼!)宮下氏。
氏はなかなかの趣味人で、音楽はもとより、車などのメカにも造詣が深く、 一方ではハンターとしての顔をももつというマルチな才人。そして何よりも大の付くワイン愛好家であります。
ワインを語らせればとどまること知らず、舌端火を噴く蘊蓄の数々で周囲をうならせ、気が付けば周囲は「宮下流ワインワールド」にどっぷりはめられてしまうほどのワインキチ。
当然の事ながら、氏のワインに対する思いは知識の領域にとどまらず、アグレッシブな実行の人(すなわち愛飲家)でもあるわけで、店のワインセラーにストックされているワインの数およそ3000本!というのだから半端ではありません。
愛好家の域をはるかに超える氏に対し、ワイン公爵(講釈?)の称号を差し上げたいくらいなのであります。

そんな彼だからこそ入手できた「ロマネコンテ82年もの」。
我々庶民にはほとんど無縁とさえ思われるこの超贅沢ワインを飲むことになったきっかけはといえば、その日F氏から何気なくこぼれ出た「マスター、今日は奥さんの誕生日なんで、何かお奨めのワインない?」の一言。
いつかそんな日が訪れるであろうことを、夢にまで見ていた宮下氏から 「待ってました」とばかりに出されたのがこれ。
「へえ、ロマネコンテね。で、いくらするの?」
超高級ワインの出現にさして驚く様子もなく、何気にたずねるF氏に、「8本+5本」と指のジェスチャーを交え、これまた涼し気な笑顔で応える宮下氏。
飲んべえを自認しつつも、ことワインに関する知識はほとんど皆無という小生、「一本8万5千円かあ。やっぱ良いものは高いんだなあ」 と一人頭の中でつぶやくも、聞けばそれは素人の赤坂見附、桁がひと桁違ったんであります、あは、あは、あはは。
なわちその値段一本なんと85万円!!!!!
ワイン一本がですぞ。
普段小生が飲んでるやつの300本分!(爆)
そんな超高級ワインを何気なく出すマスターもマスターだけれど、「じゃあ、それ」 と即座に応えてしまうF氏の心意気というか男気というか狂気!というか(笑)
いやホンマ恐れ入谷の鬼子母神(古!)なのでごじゃります(笑)。
勢いとはおそろしいもので、軽自動車一台分の超レアものロマネコンテだというのに、この日居合わせた12名のメンバーで、こやつをなんと一気に飲み干してしまったというのだから、世の中何が起こるかわからない。

一杯7万円なり~!!!!!
だって。
あは、あは、あはは。
あまりの大胆さに、小生などもうほとんど馬鹿になってしまったよう。
だってねえ、信じられますか?こんなこと。
これはもう笑うしかないではありませんか。

しかもね、驚くことになんとこれ、F氏のおごりだったんです、おごり。
「奥さんの誕生を祝う振舞酒!」というのだからことはおだやかではありません。
いわく。
「こんなことは一生のうちに二度とできないことだから、この際みんなで思い出つくっちゃいましょう」
だって。
いよっ!この愛妻家!この太っ腹!
小心者の小生などは「あーたそれにしても85万はどう考えても高杉晋作じゃない?どうかそんな無茶なことなさらないで」。
などと、いつものダジャレ混じりで殊勝な事を考えつつも、
「いや、でも、ま、そういってくれるのなら、この際遠慮なくいただいちゃいますか」。
F氏の懐具合をほんのちょっぴり心配しつつも、ここぞとばかりにご相伴にあずかってしまう我が身のなんたるあさましさよ(笑)。
事業での大成功で、今や飛ぶ鳥落とす勢いのF氏とは言え、はぁ、世の中にはこんな金の使い方もあったのかと、居合わせたメンバー一同感心することしきり。
いやなんともはや驚きの一夜とは相成ったのでありました。

てなわけで小生、みなさまに繰り返し申し上げたい。
もつべきものは「大胆不敵なお友達」であります。

以下は記念すべき「ロマネコンテナイト」のReport&Photoであります。

**********************

じゃーん!!!出てきましたよ「ロマネコンテ」!
記念にとシャッターを押す手も思わず震えます。
(実際震えてこのありさま)

「奇跡のワイン」とは果たしてどんな味がする代物なのか?香りは?色は?
「ワインが開くまでちょっと待った方が良いです」
一刻も早く飲んでみたいと焦る我々をなだめるよう語る宮下氏。
ワインはつがれてすぐ飲むのではなく、グラスを揺すって中のワインを渦巻状に回すのが流儀。そうすることでグラスの内側にワインが広がり、風味が引き出されるのだそうで、それを専門用語で「開く」というのだそう。
(へえ、ワインってそういうものなんだ。ワイングラスを揺らすのはよく見かけるけど、ただ単にかっこつけてるだけだと思ってた(笑))
宮下氏のご指導に素直に従い、ワイングラスを揺らしつつ香りを楽しむ。

う~む、いったいなんなんだこのリッチな気分は。
こんな贅沢があっていいのか?

参加メンバー全員、気分はもうルイ14世かマリー・アントワネットといった風情。
極上ワインのみが持つ甘く高貴な香りと、透明度が高く汚れなく美しいワインレッド。
ああ、このめくるめくロマネコンテの魅力を余すことなく伝えきれる文才が欲しい・・・・。
圧倒的な存在感で迫りくる魅惑のワインを前に、ただただ陶酔するばかりの小生なのでした。

「奇跡のワイン」は、意外にも、我々のような素人でも、全ての点においてそれが極上ワインであることが即座に理解できるほど、実にわかりやすく、想像以上にフレンドリーなものでありました。
(こんな超弩級ワインを我々のような下々が、ひょんなことで飲んでしまっちゃうってところがまさに「奇跡」なのだ)
そしてさらにおどろいたことは、一口飲んだ印象が「フレッシュ!」 だったこと。
20年以上もの長い間ワインセラーに眠っていたというのに、その味わいは「熟女」というより「処女」に近いものだったのであります(たとえが下品すぎるか(爆))。
よほど良い状態でストックされていなければ、こんなフレッシュな味わいは維持できない。
宮下さんのロマネコンテに対する(ただならぬ)熱い思いと、職人的なこだわりがひしひしと伝わってまいります。

そうなのだ、思えば 愛しのロマネコンテちゃんは、20年もの間、ひたすらこの日(我々に飲まれてしまう)のために、ハーヴェスト・ロードのワインセラーの片隅で、ひっそりと、そしてけなげに、極上ワインとしての熟成を重ねていたのでありました。

おお、めくるめく「ロマネコンテ」よ!
わたしたちは、この日の奇跡的な出来事を生涯忘れることはないでありましょう。

ありがとうF氏!
ありがと宮下氏!
そしてありがとうロマネコンテちゃん!


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コメント 1

ミモザ

|エ)・)⊃ジー りょうさん。
おひさしぶりでございます。

なんだか、あわただしく北海道を出てしまい
なんだかすいませんです。

ママさんから聞いてるかと思いますが
ただいま群馬県は高崎にて会社ひらきました


さて、ロマネコンテ
実はおいらも飲んだことがあるんだす。ほんのちょっと。

もちろん自腹じゃぁ~ござんせん( ̄^ ̄)
仕事で関係のあった、ある会社の社長様で
東京は麻布の一等地に大邸宅を持っている
大金持ちの方にご馳走になりました。

その時、おいらも含めて
若手の企業家やら、Web関連の野郎が
おいらも含めて3人おりまして
人生経験に、と飲ませていただいたのです。
確か、82年ものもならんでましたが
俺らが飲んだのは90年だったとおもいます。

上級なものも知らないと本物の良いものはつくれない

というのが、その方の教えでございました


はたして
その経験が今はいきているのやらやら
by ミモザ (2007-05-21 16:14) 

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