SSブログ

「笑説 これが北海道弁だべさ」販売促進会議の顛末 [とっても富良野な話]

一昨日、フラノ・マルシェの「サボール」にて、拙作「笑説 これが北海道弁だべさ」(北海道新聞社刊)のお披露目と販売促進(笑)のための会を、ごくごくうちわの仲間たちが開催してくれました。
(この日出席いただいたS嬢が彼女のBlogで紹介してくださっています。こちら)
筆者の性格上、「出版記念パーティ」などという大それたことは、多分趣味に合わないだろうと察してくれた仲間たちの実にナイスな企画で、おかげで会は大盛り上がり。
乾杯と小生のスピーチが終わってからは、予想通りただもうひたすら飲めや話せや笑えやの大宴会。
合間に行われた出席者へのインタビューなどは誰も聞いていない(笑)というカオスな状況で、終了する頃には一体何が趣旨だったのかさえ忘れてしまうほどの見事なおだちぶりなのでありました。

そんな中、今回のっぴきならない家庭の事情で、残念ながら出席いただけなかったイラスト担当のノリさんから素敵なメッセージをいただきました。
当日Y君の代読でみなさんにご披露されたのですが、間違いなくこれが本企画中の白眉。
われわれだけのものにしてしまうのはあまりにもったいないので、ここにご披露させていただく次第であります。

*********************************************

西本さん、「笑説 これが北海道弁だべさ!」の出版おめでとうございます。
イラストを担当しました小野田です。
何を差し置いてもそちらに駆け付けねばならなかったのですが、家人、盆の帰郷につき、東京宅にて留守番の大役を仰せつかったものですから、この役目を邪険に扱うと台風より恐い事態が発生する可能性もあり、泣く泣く出版パーティーの参加を断念いたしました。
皆様の、なまらおだつ姿が見れないのが残念です。
今頃私は、東京の自宅にて、遠く北の地に思いを馳せながら、五郎さんのようにつつましく、そして高倉健のように寡黙に愛犬ジジと祝杯をあげております。
え~、自宅でじっとしているのもなんなので、この祝いの手紙を読んでいただくことをお願いしました。
しかし、こうしてパーティーで手紙を読んでもらうっつーのは、ひょっとして「北の国から」の螢の結婚式で、草太にいちゃんのメッセージが流れるシーンと似ているのではないかと考えると、私が陰に隠れたヒーローみたいになちゃうわけで、列席の美女軍団がキャキャーなんて言っちゃう可能性もあるわけで、「なまらかっこいいべさー!」とほくそ笑んでおります。うしし。
さて、この「笑説 これが北海道弁だべさ!」の出版の話を聞いたのは半年ほど前のことだったでしょうか。過去、西本さんの「富良野笑市民ライフ」の挿絵も描かせていただいたこともあり、今回も、この話を聞いて
「やりますやります、もうマジ、ガチでやります!」
と、イラストを描くことを自ら率先して決意表明した私でした。
それからすぐに校正前の原稿をいただきまして、本業のデザインの仕事は机の下に隠し、わっせわっせとイラストを描きました。
1日3つのペースで15ほどサンプルのイラストを描いたでしょうか。それを西本さんに送ると、とても喜んでくれたのを記憶しています。
月日は過ぎ、フラノ・マルシェもめでたくオープンし、お客様も予想以上の来場者数だと風の便りが届いた6月の中旬、北海道新聞社から正式にイラストのオファーがありました。
「やったぁー!、なまらうれしいべやぁー!」
と、使ったこともない北海道弁を多発し喜んでおりました。それから1ヶ月。
本を出版するってのは、実に苦難の道がそこに存在します。イラストを描いていた私ですら様々なストレスがあったのですから、西本さんも相当なストレスを抱えていたと思います。いや、実際あったことを僕は知っています。少なくとも髪は1000本は抜けていると思います。あ、確認しなくていいですから。えー、そんな犠牲を払って遂に出版ですね!もーほんと素晴らしい。やんややんやの拍手喝采!
ここで列席の皆様、一同拍手です。せーの、パチパチパチ~♪
え~、それにもまして驚くことは、倉本先生の推薦文つきの帯がつくなんて・・・これは驚異です。
よく清水の舞台から飛び降りたつもりでと申しますが、西本さんは、東京スカイツリーから飛び降りたつもりで倉本先生にこの帯の推薦文の依頼をしたと思われます。
西本伸顕、やるときゃやります。
で、結果。快く承諾していただいた倉本先生。まじっすかー!
この倉本先生の推薦文を読んだ時の私の感動をどう伝えよう。いやいや、倉本先生、ただもんじゃないっす。と、どういうわけか上目線。あはは。
あ、えっ、そこに先生いませんよね?いや、ほんと、わたくし、帯の文、読んで感動しました。
「おら、涙出てくる!」と、北の国からの草太兄ちゃんのように叫んだのであります。

さて、本の話。
西本さんの知的なユーモアセンスは抜群です。下ネタのユーモアセンスも抜群なのですが、残念ながら編集でカットされてしまいました。あはは、実に惜しい。西本さんのユーモアは、昔ジャズマンが笑いを仕掛けたような知性と教養を含んだ、ほのぼの心あたたまる笑いです。西本さんがもう少し早く生まれていたら、きっとクレージーキャッツの一員だったことでしょう。
「西本だぁ~。がちょ~~ん」とか言っていたかもしれません。
ん?知的でもなんでもないか。あはは。まぁいいか。隠された知性つーことです。私はそのユーモアが好きです。そして、ユーモアへの探究心。そこらのお笑い芸人に爪の垢でも飲ませたいくらいです。
私のイラストは西本さんのユーモアを壊さないよう描きました。ページを開いた時、そこにあるイラストが目に入ったら、文を読みたくなるような雰囲気を出すように描いたつもりです。
西本さんの文は100回は読みなおしました。現時点では私が一番目を通していることでしょう。
自宅の仕事場のソファーに寝転がって、これを何度も読みながらいろんなシーンを想像する。すると、突然神様が降りて来て、「これを描くのじゃ!」って私に言うんですよね。真夜中でも、むくっと起き上がってわっせわっせと何かに取り憑かれたように描く。本に描いた約40のイラストはこのようにして完成しました。
今回の「笑説 これが北海道弁だべさ!」はユーモアと知性を程よく混ぜ合わせた読み心地抜群の本です。飲み物で例えるなら、それはジン・トニックのようで、爽やかでありながら、ほんのり酔える逸品であると思っています。
現在、日本には多くの方言本が存在しますが、きっとこの本「笑説 これが北海道弁だべさ!」は、方言本の革命と言われるに違いない!
つーことは、この出版記念パーティーはクーデターの記念すべき初日でもあるわけで、今宵、同士の歓喜の声は富良野の歓楽街にこだまし、飲めや歌えの大騒ぎ。
革命児・作家西本伸顕は「チェ・ゲバラ」ならぬ「ちぇっ・自腹かよ」となって富良野の歓楽街を小銭をばらまいて飲み歩くことでしょう。
あぁ、そこに私もいたい。
きっと荒木さんあたりが皆さんに10冊から20冊くらいの販売ノルマを課せることでしょうが、それを知った皆様の驚きの表情も見たい。あはは。
そうやって、笑いながら和やかに進む出版記念パーティーを想像しながら、遥か遠く東京の地で、お留守番の任務を遂行しているノリでした。
西本さん、本日はおめでとうございました。
出版にあたってイラストレーターとして参加させていただいたことを
深く深く感謝しております。

イラストレーター
ノリこと小野田のりひさ

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 1

ririy

出版おめでとうございます。

早速札幌の地で、本屋に駆け込んで買いました~~
地下鉄大通直結の本屋さん。「北海道の本」の
ブースで平積みしてございました!
私は一直線に受付に行って「北海道弁だべさ」をと
要求。平積みから我が子を抱くように・・・ほほえみを浮かべw
わき目も振らずレジへ直行いたしました。
これから毎日ニヤニヤしながらちかてつにのって本を見ているのは私です
by ririy (2010-08-15 01:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。