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おくればせながら・・・あけましておめでとうございます。 [とっても富良野な話]

[雪]正月も「うっ」と言う間に早9日(「あっと言う間に」という常とう句を使わないところがさすがでしょ)。
あまりの更新の遅さに、仲間内からも、「早く更新しないさいね」という矢のような催促。

いやあ、なんだかね、正月ボケなのか、年齢からくる正真正銘のボケのせいなのか、新たな年に向かってエンジンのかかりがいつにも増して遅い小生なのであります。

わが社は夏場の休みがほとんどないに等しい会社なので、それをカバーすべく例年冬休みを異常に長くとってしまっているのですが、今年は例年仕事初めとなる1月8日が金曜日。1日出社して翌日からまた3連休と言うのでは、8日の出社日もなんだか気合いが入らないではありませんか。
それじゃというので、8日も思い切って休みにしたら、あららどうしたことでしょう、12月27日から1月11日まで、なんと16日間!のお休みという、とってもおそろしいことになってしまったのです(笑)。

傍から見れば、ほとんどレイオフに近い状態に相違なく。
「北印大丈夫なの?」なんて声がどからともなく聞こえてきそうな雰囲気でありますが、12日からは正常通り営業再開となりますので、みなさまにはどうかご心配なさらぬよう。

しかし、16日間とはいってもねえ、年末年始の16日間なんてのはホント「うっ」と言う間ですぞ。←まだいってる
子供たちの帰省にすっかり振り回されてしまって、自分の時間なんてあってないようなもの。
年末と正月三が日はアッシー君メッシー君状態なのでありました。

え~、などと己が日常のだらしなさを、何気に子供たちにかこつけちゃったりしている正月ボケ土曜日の私なのですが、なんでしょうね、年内が忙しすぎたせいなんですかねえ、な~んにもやる気がしなくって。

「討ち入り前の大石内蔵助の心境もしかり」などと美化してみたところでまるで説得力がなく、どうあがいても連休明けからは正念場中の正念場が待ち構えているわけで、ここらで重い腰を自らよいしょしなければならないのでありましょう。

マルシェのオープンまであと3カ月あまり。
詰めなければいけない課題はいまだ山積しておりますが、もう待ったなし。
腹を据えて一つ一つの課題を着実にクリアしていくほかないのです。

「オール富良野」のまちぢからが問われるこの事業、関係各位には、どうかこれまで以上のご協力ご支援よろしくお願い申し上げる次第でございます。


*TOPICS
*わたしとかみさんがよく行く、本格的韓国料理の店「ソウルテラス」のホームページができました。
↓です。本場韓国生まれのご夫婦(マイク&スヒさん)が経営しているので味は折り紙つき。
小生 一押しのお店です。まずはHPをのぞいてみてください。

「ソウル・テラス」のHP

*そしてもうひとつ。ソウルテラスのスヒさんの妹さんが運営している子供服「キャンディ・ツリー」のショップです。
こちらもぜひのぞいてみてください♪

「キャンディ・ツリー」のHP
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今年も一年間ありがとうございました。 [とっても富良野な話]

[雨]リーマンショックに始まった、未曾有の大不況の嵐が吹き荒れた一年[雷]
みなさまには果たしてどんな年でありましたでしょうか?
振り返れば、政権交替、アメリカ初の黒人大統領の誕生、新型インフルエンザの猛威、裁判員裁判制度の発足、リストラの嵐、芸能界を揺るがした麻薬汚染、松井・イチロー・石川遼らの大活躍、マイケルジャクソンの死、森繁翁はじめ大物芸能人の逝去などなど、今年も悲喜こもごもの一年だったのだなあとあらためてそう思います。

私的には「フラノマルシェ」の事業着手、二女の入籍、長男の大学進学、方言本の発刊決定、本業での増収増益など、多忙な中にもめでたい話題が相次ぎ、きびしい世相とは裏腹にうれしい出来事の多い一年でありました。[晴れ]

来年4月には二女の結婚披露宴、フラノマルシェのオープン、7月には方言本の発刊と、めでたいイベントが目白押し。
またまた忙しい一年となりそうな気配です。

気が付けば還暦まであと2年。
Time and Tide waits for no man。
元気な内にやれることはやっておかねばだ山脈。
抜ける毛髪、落ちる視力、ぐらつくはぐき、減らない体脂肪と日夜戦いつつ、行くぞわれらがアラカン世代。

というわけで、来年もどうかよろしくお願いしちゃうのであります。

(2009.12.26)
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森の朗読10分間劇場2009 [とっても富良野な話]

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さる10月25日(日)、富良野演劇工場にて第三回森の朗読10分間劇場を開催。
インフルエンザ大流行の風吹き荒れる中、230名もの観客をあつめて成功裏に終了しました。
今年の出演者は過去最大の12名。
秋山仁さん、あべ弘士さん、神田山陽さん(映像出演)の大物常連組に加えて、ジャズピアニストの福居良さん、新鋭ジャズベーシストの佐藤有介さん、もと副知事の磯田憲一さん、女性アナウンサーの マダム・ケロコさんなど、例年にもまして超豪華な顔ぶれでした。

小生は今回はお休み。
初めて裏方に回り、気楽な気分で楽しませていただきました。

打ち上げが大盛り上がり大会だったことは言うまでもありません。
貴重なショットの数々をとくとご覧あれ。
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予告! サラダハウスの「お笑い北海道方言辞典」が本になる!!! [とっても富良野な話]

 じゃーん!
 ニュース、ニュース、大ニュースでごじゃる~!!!

 なんと、なんと、拙作サラダハウスの「お笑い北海道方言辞典」が本となって世に出ることになったのでございま~す。
 パチパチパチ(とまばらな拍手)

 絶賛(爆)「富良野笑市民ライフ」発刊から、雌伏5年。
 そろそろ、第二弾でも出さなければなあと考えていたところに、突如舞い込んだ今回の話。
 出版の企画を持ち込んで下さったのは、なんと地元最大のメジャー紙、H新聞社の出版局なのでありました。

 ある日会社で仕事をしていると(私だって仕事しているときはあるんですよ)、庶務の女の子から「社長、H新聞出版局のY山さんと言う方からお電話です」との声。
 「H新聞社出版局?何だろう?マルシェのことかなあ???」とおそるおそる受話器を取ると、受話器の向こうから美しく洗練された女性の声。
 「私、H新聞社出版局のY山と申します。実はこの度N本さんがサラダハウスでお書きになっている、方言のページをそのまま本にされてはいかがかと思いましてお電話させて頂いたのですが・・・」

 いやあ、驚きましたねえ。
 実は小生、以前から方言をネタにした本を出したいと考えており、「笑市民ライフ」を発刊するときも、あわよくば方言の本にしてしまおうかと当初はたくらんでいたほど。
 次回はなんとしても方言ネタでと思っていたところに、このお話ですからねえ。
 飛び上がるほどうれしかったのでありますが、話がうますぎて、とてもにわかには信じられない気分というのが正直なところなのでありました。
 (何かの冗談じゃないのか・・・)
 疑心暗鬼の状態でお話を伺うと。

  「実は気軽に読める北海道の方言の本を出版したいと2年ほど前から考えていたのですが、サラダハウスさんの方言ページを見て、私が考えた構想にほぼ近い物がありまして。近々そのことでお打ち合わせさせて頂ければと思っているのですけれど・・・・」
との話。

 お話の内容も理路整然としており、お話ぶりもさわやかで、(これはどうやら、がせネタや、押しつけ商法ではなさそうだな←H出版社をなんと心得る)と確信。
 そうであれば「渡りに船」というわけで、さっそく当地にお越しいただき、お打ち合わせさせていただく運びと相成ったのであります(担当のYさんは想像通りの美人さんでありました。むふふ)。

 内容としては、当サイトに掲載している既存の原稿をもとに、その内容をふくらませ、四六判240ページの本として上梓したいとのこと。すでに出版局内の編集会議も通り、先日事前打ち合わせを終えてきたところでございます(おみやげに難しそうな方言の参考書を8冊も貸してくださいました。ふーっ)。

 発刊予定は来年7月とのこと。
 
 フラノマルシェも来年4月にオープンとなるわけで、私とすれば祭りと正月が一緒に来るような、なんともはやおめでたい話。
 こういう忙しさなら実にもう大歓迎なのであります。

 サラダハウス常連のみなさま、どうか出版の暁にはなにとぞよろしくお願い申し上げちゃうのでございます。

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「風のガーデン」5月30日本オープン!! [とっても富良野な話]

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倉本聰脚本、富良野三部作の最終作「風のガーデン」のロケ地が、5月30日に本オープンとなった。
何を隠そう、わが娘夏生が、この記念すべき日にドラマ挿入歌のピアノ演奏をプリンスホテルから頼まれ、地元チェリストのイ・スヒさんとこの日デュエットすることに。
図らずもマネージャー役となった私と妻は、気温12度風速6mという悪条件(あやうく「風のガーデン」が「風邪のガーデン」となるところであった)の中、朝からせっせと娘のヘルプとあいなった。kazeno3.jpg

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オープニングセレモニーには倉本先生はじめ、中村プロデューサー、プリンスホテルの社長などそうそうたる顔ぶれが出席。
悪天候、しかも8時という早朝にもかかわらず、150名近い「風のガーデン」ファンと地元名士で、おごそかななかにもにぎにぎしくオープンとなった。

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オープニングセレモニーが終わり、開幕が告げられると同時に園内に響きわたるピアノとチェロの調べ。
オープニング曲は倉本先生の指示で「乙女の祈り」となった。
寒さと緊張感からか、思うように動いてくれない指先にカツを入れつつ、必死に奏でる娘とスヒさん。
それでも曲を重ねるにつれて演奏は次第に盛り上がりを見せ、テーマ曲「カンパニュラ」では思わず涙ぐむ人も。
さまざまな思いが交差し、私もあやうくつられ泣きするところであった。

4月の仮オープンから見ると、ずいぶん緑が濃くなったものの、花はまだ3分咲きといったところ。
が、あと一か月もたてば、園内にはさまざまなハーブが咲き乱れ、美しい花の香りとともに富良野の夏を大いにもりあげてくれることであろう。
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我が娘ながら・・・ [とっても富良野な話]

いやあ、良かった、良かった、大成功!なのでおじゃった。
8月9日、富良野演劇工場で開催した「サマー・ピアノ・コンサート-Made in Furano-」 は満席300名を超えるお客様を集めて立錐の余地なき大盛況。
クラシックコンサートで、演劇工場があんなに大勢の人であふれかえったのは初めてじゃないかなあ。
自分のことのように一生懸命にチケットを売って下さった実行委員会のみなさん、暖かいご支援本当にありがとうございました。
どれほど感謝しても感謝し尽くせないほどです。
このお礼はきっと体で・・・・(って、ああ、また娘に叱られそう・・・) piano concert2.jpg

実質的にこれが初の本格デビューとなった夏生も、周輔くんも、まさかあんなに大勢のお客さんが来て下さるとは思ってもみなかったよう。
「たぶん満席になると思うよ」という私の予測に、じわじわプレッシャーを感じ始めたのか我が娘、コンサートの3日前辺りから体調を崩し、韓国製のドリンク剤片手に練習に励む毎日。
普段は物事に動じることの少ない周輔くんも、今回ばかりはさすがに少々ビビリが入ったのか、前日になって「やっぱ譜面置きます」 と、安全策を選択。
二人にとって記念すべき初のジョイントリサイタル。 そのプレッシャーたるや、我々の想像をはるかに超えたものであったに相違ありません。

がしかし、そこは富良野出身の二人。
お客さんとは言っても、小さい頃から二人を知り、二人の成長をさながら我が子のように見守って来てくれた方々や、二人の友人知人、そして私やかみさんが日常お世話になっている方々といったいわば身内の人ばかり。
二人の演奏に最後まで暖かい拍手を送って下さり、エールを送って下さったからこそ、二人ともリラックスした中で演奏することが出来、結果としてあんなに素敵なコンサートにすることが出来たのありましょう。

いやあ、それにしてもすてきなコンサートだったなあ。
親としての欲目抜きで(と言っても抜けるわけないんですけどね)、二人とも(もちろんサックスもチェロも)期待をはるかに超えたすばらしい出来映えだったし、お客さんの反応もとても良く、奏者と聴衆が一体となったアットホームな雰囲気は演劇工場ならでは。

周輔君の男性的なタッチと、娘の女性らしい繊細なタッチのコントラストの妙。
変化に富んだ楽曲構成、ソロとソロの間にサックスとチェロのデュオなども交え、クラシックコンサートにありがちな退屈&堅苦しさを一掃。バラエティに富んだ内容で、最後まで聴衆を引きつけた巧みな演出、密度の濃い演奏には、我が子ながら「よくやった」と心からほめてあげたい気持ちでいっぱいであります。

コンサート終了後も、大勢の皆さんからお褒めの言葉をいただき、またアンケートにも賞賛と励ましの言葉をたくさん書いて頂き、娘も大感激でありました。
彼女の音楽人生にとって、生涯忘れることのできないスペシャルな一日となったことは申し上げるまでも有りません。

「Made in Furano」
富良野で生まれ育った二人が、これからもその風土に根ざしたたおやかな感受性と、たくましい創造性で、地元のみならず、日本に、いや世界中にさわやかな風を吹かせ続けてくれることを願うばかりです。 piano concert.jpg

*こちらは娘のブログ。→「なしもとにっき
今回のコンサートに関する感謝の気持ちをつづっています。

*当日の演奏内容は以下の通りでした

サマー・ピアノ・コンサート-Made in Furano- 【西本夏生&神田周輔ジョイントリサイタル】
【オープニング】

●モーツァルト/2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448(375a)より第1楽章  神田周輔/西本夏生

【第一部】Pf. 神田周輔/Sax.下村巌

●チャイコフスキー/≪四季≫(12の性格的描写)Op.37bis より
1月 炉端にて、2月 謝肉祭、8月 収穫の歌
●ラフマニノフ/24の前奏曲より Op.32 No.10 ロ短調
●ショパン/ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53「英雄」
●ラフマニノフ/ヴォカリーズ Op.34 No.14
●ミヨー/スカラムーシュ(サックスと管弦楽の為の)Op.165cよりⅢ.ブラジレイラ

■休憩(15分)

【第二部】Pf. 西本夏生/Vc.李修妃

●ショパン/ノクターン遺作 嬰ハ短調
●グラナドス/演奏会用アレグロ
●カプースチン/夜明けOp.26
●ファジルサイ/Black Earth(黒い大地)
●カプースチン/ブルレスケ(チェロとピアノのための)Op.97

■休憩(5分)

【第三部】

●ガーシュウィン/ラプソディー・イン・ブルー(2台ピアノ版)西本夏生/神田周輔
●アンコール・・・パッヘルベル/カノン
(2008.8.11 )
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IDを紛失してしまい・・・・ [とっても富良野な話]

いやあ、このブログを更新するのはホント久しぶり。
実はパソコンのクラッシュで、So-netブログの登録IDを紛失してしまっていたのですね。
さっさとSo-netに問い合わせすればよかったんだけど、なんだかばつが悪くて、問い合わせするにも腰が引けていたんです。
でも、このままにしておくと、時々覗いてくださる読者の皆さんにご迷惑がかかるのではと思い、本日勇気を持ってサポートセンターにTel。
応対に出た女性はとても感じが良く、懇切丁寧に対応してくれました。
さすがSo-net!

というわけで、このブログも本日晴れて再開。なんと、4ヶ月ぶりの更新であります。
「いつまでロマネコンテなんだよ!」とお怒りのみなさんも多かったのでは。
こんなことなら、もっと早く問い合わせしておけば良かったじゃん、自分。

7月に入り、いよいよ北海道も本格的な夏。
本日を境に、小生も夏の日差しのように、元気に明るく出直したいと思います。
読者のみなさまには、これまでの不義理を深くお詫び申し上げる次第でございます。
また、時々のぞいてやってくださいまし。




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道産子気質ってどんなん? [とっても富良野な話]

人にはそれぞれ個性というものがあるわけで、地域の人々の考え方や性格を一括りに論じてしまうのは、あまりにも乱暴なやり方という気もするのだけれど、「この地域にはこんな感じの人が多い」と言うくらいのイメージ分析なら、まあ笑って許していただけるのではないかと。

というわけで、本日は「道産子気質」についての極私的分析をひとくだり。

道産子気質その① のんびりしている。

よく言われることですが、道産子は私を含めてなんだかのんびりした感じの人がとても多いんです。
そりゃあもう歩く速度からしてそう。
いつも上京して驚くのですが、都会人は歩くのがとにかく速い。道産子からすると、まるで競歩の練習でもしているみたい。

その点、富良野の人間は実にのんびりしたもの。
若者でも都会の老人並みの速さじゃないでしょうか。
ヤギや牛たちとの長い共存生活のなかで、きゃつらの歩く速度とシンクロしちゃったというわけでもないのでしょうが。

小生も遅くなったなあ。
東京に住んでいた頃はそれなりに早足で歩いていたような気もするのだけど、こちらに戻ってからは別人28号で。
今では都会人の速さにはとうていついて行けません(歳のせいだってか?)。
そうですねえ、都会人の半分くらいの速さ、これが道産子の標準的な歩行速度といっていいんじゃないでしょうか。

この傾向は「歩く速さ」ばかりじゃなく、「日常の動作」や「話すテンポ」、「仕事ぶり」にも見て取れるわけで、道産子ってのはなんとなく全体にの~んびりしてる感じなんですよねえ。

「北の時計はゆっくり時を刻むby倉本聰」、であります。

道産子気質その② おおらか。大陸的。

見るからにおおらかというか、ゆる~い感じの人がとても多いのも道産子の特徴。
都会人みたいに、相手に対してバリアを張るってとこがないので、初対面であっても、な~んの緊張感もなくコミュニケーションがとれるのです。
「きわめてバリアフリーな性格」、それが道産子なのです。
入植当時、非常に厳しい環境の中で生き延びるためには、互いが助け合っていかなければならなかったわけで、その時代に育まれたDNAが今でも道産子の体にしっかりと宿っているのではないでしょうか。

道産子は総じて争い事を苦手とし、何かトラブルが起きそうなときには、「笑ってごまかす」という得意技も持っています(これ小生もです)。
「競争心」も薄く、「相手をけ落としてでも勝ち残りたい」といった闘争本能に欠けます。
「勝つとか負けるとか、すったらことどうでもいいべさ」という感じ。
よく言えばあきらめがいい。悪く言うといい加減
ビッグビジネスが育たない原因のひとつかもしれません。

大陸的な性格ですので、「よそ者」に対する接し方もきわめてオープンかつフレンドリー。
かつて留学生を5年間我が家に短期ホームステイさせていたことがありますが、みな一様に口を揃えて「いろんなところでお世話になったけど、北海道の人が全国で一番フレンドリー」との感想を述べていました。
多少のリップサービスもあろうかと思いますが、おそらく本音だったのではないでしょうか。
北海道は歴史が浅いため、昔ながらの慣習・風習といったものがほとんどなく、その分「こだわり」や「しばり」から自由でいられるんですね。

道産子気質その③ おおざっぱ

②で述べたような性格でありますから、当然の事ながらやる事なす事すべてがおおざっぱ。
「ゴミを投げる(ゴミを捨てる)」という、なんともダイナミックな方言が存在すること自体アバウトな話ではありませんか。
料理だってほら、「ちゃんちゃん焼き」とか、「ジンギスカン」とか、「三平汁」とか、材料をガバガバ入れてガバガバ食うだけという、見るからにおおざっぱなやつばかりでしょう?
北海道は素材に恵まれている分、凝った料理を作る必要がないので、素材を素材のまま活かす「野趣に飛んだ料理」が主流となってしまったわけであります。
「京料理」とは対局の「おおざっぱさ」と言えます。

時間の観念もきわめておおざっぱ。
「ややしばらく」などという誠に曖昧なタイム感覚を包含する方言の存在が、そのことを如実に物語っているわけで、大切な会議でも、予定の時間から10分や20分遅れるなどは誤差の範囲。
すべては「富良野時間」 のひとことでかたづけられてしまいます。

道産子気質その④ 厳しい自然環境に鍛えられた我慢強さ

競争心は希薄だけれど、我慢強さなら人一倍。
冬の最低気温マイナス30度以下、夏の最高気温30度以上、へたをすると年較差70度近い温度差の中を生き抜いてきた道産子ならではのDNAなのでありましょう。
実際これだけの温度差があって、道産子の顔にひびが入らないのが不思議なくらいであります。(って、鏡餅じゃないんだから)
自然の災害と戦い、耐え抜いてきた道産子たちは日常生活にあっても我慢強さは人一倍。
他人様からかけられる多少の迷惑も、たいていのことは「なんも、なんも」と我慢してしまいます。

道産子気質その⑤ 流行に敏感

ようするにミーハーってことですね(我が家を見ればわかるでしょう?)。
全体的に言って道産子はとにかく「あたらしもの好き」
しかも「熱しやすく冷めやすい」タイプ。
そんな道産子気質を知ってか、音楽やファンションの世界では札幌が全国のパイロットマーケットになっているケースがとても多いのです。
「流行は札幌から」といわれるゆえんであります。
我が家においても例外ではなく、ここ数年のかみさんの「韓流文化」に対する入れ込みようといったらそれはもう。
○婚騒動に至らないのは、ひとえに旦那すなわち小生の忍耐力がなせるわざ。
道産子男児はなんたって我慢強いのであります(ほとんど自虐的)。

道産子気質その⑥ 北海道が大好き

地元の人間が地元を愛するのはごく当然のことなのだけれど、道産子の地元愛は尋常ではありません。
遊ぶなら都会が良いけど、暮らすなら北海道が一番と思っている人のなんと多いことよ。
とりわけ富良野人は人一倍の富良野好き。
「わがまちのためならいつでも一肌脱がん」と待ちかまえている市民が異常に多く、NPOやまち育てのボランティアグループ(「ふらの演劇工房」「ラジオふらの」「食のトライアングル研究会」など)の多さも尋常ではありません。
この世知辛い時代に、夜な夜なあちこちの居酒屋で、主語を「富良野」とするまちづくり談義に花が咲いているというのだから驚きです。
そんなわけで、たとえ一般市民であっても、その手の話を聞きたいとおっしゃる観光客をつかまえようものなら、「富良野の自慢話」を口角泡しつつエンドレスで語り続けること必定なわけで、まるで市民みんなが「観光ガイド」といった雰囲気なのであります。

道産子気質その⑦ 女性が強くたくましい

北海道の女性は強く、たくましい。
そのシンボリックな例が、喫煙率の高さ
北海道では、普通の家庭の奥さんでも、自宅でパカパカ、プカプカなんてのはざら。車を運転しながらの加えタバコなんていう、男勝りの光景もけっして珍しくはないのです。

大酒飲みが多いのも道産子女性の特徴。
夏のビアガーデンでは男顔負けで大ジョッキをぐびぐび煽る姿なんてのもよく目にします。
そういえばうちのかみさんもよく飲むなあ。
もちろん飲めない女性もいるけど、飲める女性の酒量たるや半端ではありません。
私がよく知る女傑S田嬢などは「ざる」を超えて、あれはもうただの「わく」であります

離婚率が常時全国一、二を争っているというのも象徴的。
北海道は今やバツイチの宝庫とさえ言われております。
女性の方から、「一人でもやっていけるわよ」と男性に対し、三行半を突きつけるわけで、これすなわち自立心に富んだ女性が多いことの現れではないでしょうか。

そういえば冬の雪かきも、男性より女性の姿の方がめだつわけで。
「ママさんダンプ」なんて、音の響きからしてたくましいことこの上ない、女性専用の除雪道具さえあるんです。
夏は出面で、冬は雪かきで、道産子女性の肉体的たくましさはこうした日常作業の中で鍛えられていったのでありましょう。

思うにその背景には、開拓当時から男女の区別なく働いたてきたことや、古い慣習やしきたりがなかったという歴史がひそんでいるわけで、そうした環境が男女の垣根を取り払い、道産子女性を強く、たくましく、開放的な性格に育て上げてきたのに違いありません。

道産子気質その⑧ 見栄を張らず、自然体

道産子は見栄をはりません。というより、金がないので見栄のはりようがないのです(笑)
よく知られるように、結婚式はほとんど会費制で行われるというのも、金がなかった当時にひねり出された道産子の智恵なのでありましょう。
どこぞのまちのように、花嫁道具を車に乗せて町中を練り歩くなどという馬鹿な ことはしません。
結婚式のみならず、近所づきあいでも見栄をはったり、お上品ぶったりする人は敬遠されがち。
すべからく自然体で、分相応であることをもって良しとするのです。
男女間においてもそう。
デートも基本的に割り勘(助かる)。
常に対等という意識が強いので、亭主関白を気取る男は嫌われるのです。  


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方言レクチャー シリーズ①うるかす [とっても富良野な話]

■「うるかす」という北海道弁があります。
「水にひたす」「ふやけさせる」 と言う意味のことばですが、どんなとき使うかというと、「食べ終わったら、お茶碗うるかしとくんだよ」とか「お米は研いだ後すぐ焚くより、20~30分間うるかしてから焚く方がいいんだよね」なんて言うとき。

「ふやける」も北海道弁では「うるける」と言います。
お風呂に入って長くつかっていると、手のひらが水分を含んで「シワシワ、ふにゃふにゃ」の状態になるでしょう?
あれです、あの状態。
漢字では「潤ける」と書きます。
「潤」という漢字は「潤う」 すなわち「水気を含んでしめる。ぬれる」ということになりますね。

■「お茶碗うるかしといて」っていっても、もちろん「お茶碗」自体をふやかすわけではなく(できるわけもないし)、「お茶碗についた米粒をふやかして洗いやすくしておいてね」という意味なんです。
これ標準語では表現できませんよね。
「お茶碗ふやかしておいて」 なんて言うと

「お茶碗がふやけるわけないだろう!」

って、突っ込みが必ず入るに決まってます。
この作業を誰かにお願いするためには

「お茶碗にこびりついたお米を洗いやすくなるように、水につけてふやかしておいて」

って、長々と説明する必要がある。
その点「うるかす」は便利ですね~。
「お茶碗うるかしておいて」だけですべて意味が通じちゃうんですから。
文字数にしておよそ三分の一。
なぜこんなことになるかというと、「うるかす」 という言葉の中に「水につける」という意味と「ふやかす」という二つの意味が込められているからなんですね。

「食器を洗う前に水に浸して、こびりついた汚れをふやかしておく」という複雑な(?)内容を「茶碗をうるかす」という一言でかたづけてしまう。
なんたるこの省略力!
なんたるこの合理性!
これぞ北海道弁の神髄といえるのではあります真イカ。

新シリーズ 伏田良の北海道弁レクチャー


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